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selkokieli とは何か?

selkokieliとは,selko「明らか」とkieli「言語」からなる複合語で,「より理解しやすいように,その構造と表現に意図的な変更を加えた言語」(Rajala & Virtanen 1986:31)のことです。邦訳としては「明快なフィンランド語」とでもなるでしょうか。

通常,selkokieliを使ったメッセージや作品は,それを受け取る能力に問題があると考えられる特定の人々むけに作られるのが普通です。しかし,selkokieliは不自然に簡素化された貧弱な言語ではなく,普通の言語と変わらない内容を,受け取る側に味わってもらえるよう工夫して表現することに重点をおいて作成されたものですので,我々フィンランド語学習者も安心して利用することができると思います。

ちなみに,selkokieliは具体的にどの程度簡略化されていると考えればよいのでしょうか?Rajala & Virtanen (1986:36-37) は,受け取る側の言語能力によって6つの段階にselkokieliを分類していますが,その中で,「いわゆるselkokieli」は,第4の段階に属します。参考までに6つの段階を簡単に紹介します:

  1. 第1度: 標準語が理解できる
  2. 第2度: 話し言葉が理解できる
  3. 第3度: 理解の程度は第2度とほぼ同じ程度でも,読みとりや聞き取りに問題があり,多少言語の簡略化が望ましい
  4. 第4度: 読みやすく,また簡単に書かれた言語が必要 (文を短くし,難解な単語を避けたり,説明を追加したり,抽象的な表現を具体化したりする。受け取る側が理解しやすいよう,生活環境にも配慮が必要)。
  5. 第5度: selkokieliをさらに簡略化した段階
  6. 第6度: ジェスチャーや表情,体を使った言語

実際には,この各段階に応じて調整されたselkokieliが,新聞,雑誌媒体はもちろん,さまざまなメディアで応用されているわけです。

参考文献

  • Rajala, Pertti & Hannu Virtanen (1986) Selkokieli: Miten sanoma perille?. Helsinki: Kirjastopalvelu Oy.